ダイレーション

ダイレーションは性別適合手術の1番大事な事とも言えます。手術が成功かどうかはあなたの頑張り次第です。正しい方法で回数を守る事ができないと膣が短くなり狭くなり性交ができなくなります。最初のダイレーションは医師が行います。膣にダイレーターを入れ、きつく感じるところで止めます。詳しい方法はこちら。

 

前準備

  1. ダイレーションは時間がかかり、膀胱にも刺激を与え尿意を感じますので、トイレに行っておきましょう。
  2. 道具を揃えます。ダイレーター、ジェル、汚れ防止シート、コンドーム、深さを測るための定規、メモ帳。いつもひとまとめにしておくと便利です。
  3. きれいに手を洗います。
  4. テレビ・ラジオ等をつけておきます。
  5. 汚れ防止シートをひきます。
  6. お尻に枕を置くとダイレーションしやすくなる場合があります。

 

ダイレーションの仕方

  1. 横になり、膝を立て曲げ、画像のように45度を作ります。足を広げすぎるとダイレーターが入りづらくなるのであまり広げないようにします。
  2. 手が届かない場合は肩に枕を置くとやりやすくなります。
  3. 1ヶ月目はダイレーターにコンドームを付けてください。コンドームを付けたらジェルをたっぷり塗ってください。膣に斜め下の方向で入れてください。
  4. 入らない場合はコンドームにもっとジェルを塗り、注射器で膣にもジェルを入れてください。
  5. ダイレーターを30度にしてゆっくり挿入します。半分入ったら角度を減らして(背骨の曲がり通り)深くしていきます。
  6. 多少入りづらい時は力を入れずにダイレーターを左右に動かしながらゆっくり押します。深く呼吸することで筋肉を和らげて入りやすくなります。
    (注:ダイレーターを回転しても呼吸しても入らない場合は筋肉をマッサージする必要があるかもしれません。ダイレーターを抜いて医師にご相談ください。)
  7. ダイレーターがほとんど入っていて左右に回転しても深くいかないところで止めます。
  8. 足をまっすぐにして楽にします。足をまっすぐにしたらもう少し深く入れられます。動かないように指で押さえます。決まった時間になるまでそのままの状態を保ちます。
  9. 決まった時間になったら(30分くらい)、再び膝を立て(導入時と同じ体勢)ゆっくりダイレーターを抜きます。
  10. 深さを測ってメモします。次回も同じ深さを目安とします。
  11. 消毒液または石鹸でダイレーターをきれいに洗います。

6週間後には一般的に内側の傷が完治するのでコンドームを使わなくても大丈夫です。